一般社団法人足利青年会議所

理事長所信

2019年度 一般社団法人 足利青年会議所 理事長 石川晋一郎

2019年度 一般社団法人 足利青年会議所 理事長 大竹陽平

【はじめに】~創始の精神を振り返る~
栃木県の南西部に位置し、北部に足尾山地、南部に関東平野が広がり、中央部には渡良瀬川が流れる、風光明媚なまち「足利」。古くから、絹の産地として知られ、近代では繊維織物産業が栄え、栃木県南地域の中核都市として発展を遂げて参りました。また、鎌倉時代に建立され国宝でもある「鑁阿寺」や、坂東の大学と称され近世教育の中心を担った「足利学校」をはじめとする数多くの文化遺産を有します。市民憲章前文にもあるよう、「はるかなる昔から文化がひらけていた学問のまち、産業のまち」足利は、悠久の歴史と豊かな自然を兼ね揃え、多くの人々の心を捉えています。この魅力溢れる足利を益々発展させる為、我々は活動していかなければなりません。

一般社団法人足利青年会議所(以下、足利JCと省略いたします。)は1958年、「明るい豊かな社会の実現」を理念とし、高い志を持った青年が集い設立いたしました。「ひとづくり」「まちづくり」の活動を通し「明るい豊かな社会」の実現に向けて、歩みを止めず、永きに渡る歴史を刻んで参りました。先人達が各々の時代に、「修練・奉仕・友情」の三信条を分かち合い、「英知・勇気・情熱」を持ち、「明るい豊かな社会」を実現すべく活動してきた結晶であります。今後も足利JCの歴史と伝統を紡いでいく為には、築き上げてきたものの継承と進化のバランスを持ち、足利JCの現役メンバーである我々が、足利JCができることは何か、足利JCが為すべきことは何か、足利JCに求められていることは何か、を真剣に考え、一致団結して活動することが必要不可欠です。足利JCを次代に繋いでいく為に。「真に豊かな足利」を実現する為に。創立60周年の節目を迎えた足利JCが未来に向けて新たなる一歩を踏み出す今こそ、改めて青年会議所の「創始の精神」を振り返ることが必要であると考えます。

1951年に「新日本の再建は我々青年の仕事である」という強い覚悟を持って、日本青年会議所は偉大なる一歩を踏み出しました。青年会議所は、運動の基本を「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」の三信条とし、「明るい豊かな社会」の実現を理想としています。青年会議所運動とは、個人の修練を行う場であり、その培われた力を用いて、地域の発展の為、地域社会に奉仕することです。そして、地域のリーダーになるべく、個人の資質や会員相互の啓発、修練を積み重ねています。更には、世界との友情を結ぶ為に各地の青年会議所が様々な事業を行い、国境を越えた友情の輪を広げています。この「修練・奉仕・友情」こそが、青年会議所運動の基本である三信条です。また、青年会議所が掲げる事業スローガンが「指導力開発」と「社会開発」です。指導力開発とは、民主的な集団指導力あるいは集団運営能力の研究と実践です。我々は青年会議所のメンバーである前に地域社会の一員であり、地域の未来のリーダーとなる意識を持ち、責任を持って行動していかなければなりません。その為にも、我々は多くを学び知識を深め、自己成長する機会を増やし、メンバー同士が切磋琢磨することが必要です。また、我々は地域社会において、市民が目標に向かい協力するように働きかけながら市民と共に歩まなければなりません。その一連の過程が青年会議所で言う「指導力開発=人づくり活動」です。一方、指導力開発を推進する最も有効な手段として、青年会議所は社会開発事業を中心とする運動を行っています。我々は地域社会の一員として、地域の課題を掘り起こし、様々な運動を展開しています。そして新たな提案を地域・行政に対して行い、地域の方々と共にその解決を図りながら、地域活性化事業に取り組んでいくことが、青年会議所で言う「社会開発=まちづくり活動」です。

未来に向けて新たな一歩を踏み出す足利JCは、青年会議所の創始の精神を共有し、「修練・奉仕・友情」の三信条のもと、メンバー個人の「ひとづくり活動」、地域を活性化する為の「まちづくり活動」に取り組む運動を積み重ね、「明るい豊かな社会」を実現する為、活動して参ります。

【英知】~会員拡大~

かつて100名を越えていた会員数もここ数年は30余名で推移しています。足利JC創立当初からの継続事業が「会員拡大」です。足利JCが「明るい豊かな社会」の実現向けて、一歩ずつ歩みを進めていく為には、志を同じくする仲間を増やしていくことが必要です。共に活動する仲間が増えることにより、幅の広い、魅力的な活動が可能になり、地域の更なる発展に繋がります。その為には、LOM全体に会員拡大の必要性を伝播、会員拡大の意識を醸成し、メンバー一人ひとりが会員拡大の重要性を再認識し、足利JCの素晴らしさをこれまで以上に自信と信念を持って発信すること、責任と自覚を持って取り組むことが会員拡大への近道であると確信しています。会員拡大の手法として、拡大委員会を中心に地域の企業・会社訪問を定期的に行う地道な活動も必要です。これまでの手法に捉われず、「英知」を結集し、拡大委員会だけではなく、メンバー全員で拡大活動を行う体制、仕組みを構築し、一人でも多くの生涯の友に出会うべく「会員拡大」に取り組みます。

【勇気】~まちづくり~

市民の笑顔がより多く溢れる「まちづくり」を達成できれば、「明るい豊かな社会」の実現に向けて前進することができます。我々足利JCの活動をより効果的に推し進める為には、目的を達成する過程は違えども、同じ地域で活動する様々な団体との連携が重要であると考えます。社会の変化や時代の変化と共に地域社会が要求するものは多様化しています。だからこそ、足利に住んでいる人同士が、より強い連携感を持ち、まちづくりに努める必要があると考えます。今の時代に合わせ何ができるのか、足利JCに求められていることは何かを真剣に考え、足利JCがこれまで培ってきたまちづくりに対しての想いや経験に「勇気」を加え、足利JCにしか成し得ない活動を展開することで、明るい豊かな社会の実現に向けて前進していくと確信します。我々足利JCが各団体の架け橋となり、まちに笑顔をもたらす「まちづくり」活動に取り組みます。

【情熱】~組織運営~

 強い発信力のある活動を行なっていく為には、メンバー一人ひとりの最大限の力を発揮できる強固な「組織運営」が必要です。まずは組織の本質を理解し、円滑な運営を率先して進めると共に、メンバー全員が楽しんで足利JCの活動に邁進できる組織を構築します。組織の円滑な運営には、会の中心となる大黒柱が必要です。メンバー同士が支え合い、助け合い、足並みを揃えた組織を構築する為に、その中心として、公平中立、且つ正確で素早い組織運営を通年実施する事務局の存在が必要です。会の根幹を支えているという「情熱」を持ち続け、メンバー一人ひとりに思いやりの心を持って活動を支え、足利JCの楽しさの発信とJAYCEEとして成長する姿を体現し、足利JCの心の拠り所となる事務局運営を行います。

【明るい豊かな社会】~笑顔溢れるまち~

子どもたちの笑顔は地域にとって宝であり、その笑顔を絶やさぬよう「明るい豊かな社会」を構築することが我々足利JCの担いです。近年、子どもたちを取り巻く環境は日々変化しており、様々な知識や情報を簡単に得ることができる反面、人同士の繋がりが減少し、心の豊かさが薄れつつあると感じています。次世代を担う子どもたちが、学校教育では得ることの出来ない知識や体験を得ることで、多様な価値観に触れ、豊かな心を持つことこそが、明るい豊かな社会の実現の為には必要です。「子どもたちの笑顔が溢れるまち」を目指し活動します。

【JAYCEEとして】~責任と誇り~

足利JCメンバーの一人ひとりがJAYCEEとして責任と誇りを持ち活動することが、今後の足利JCの発展に繋がると確信しています。我々はJAYCEEである前に一人の青年経済人です。この地域に住み暮らし、働く我々だからこそ、「真に豊かな足利」の未来図を描き常に行動しなければなりません。誰かが問題を解決してくれるだろうと、待っているだけでは何も変わりません。重要なのはメンバー一人ひとりが、このまちに魅力を感じ愛着心を持ち、当事者として地域の未来を真剣に考え行動することです。そして、メンバー同士が研修を重ねることや交流を深めること、また公益社団法人日本青年会議所関東地区栃木ブロック協議会や両毛地域青年会議所協議会等に出向し、多くの学びや出会いを得ることが、足利JCの成長に繋がると確信しています。我々足利JCだからこそ可能な活動を発信していくことが、「真に豊かな足利」を実現する為には必要です。一人ひとりがJAYCEEとして責任と誇りを持ち、率先して行動し、多くの学びや気付きを得て、諸先輩方がそうであるように、地域のオピニオンリーダーとして活躍できる「JAYCEE」の育成に取り組みます。

【むすびに】 ~ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為に~

「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」と言われるよう、何事にも真剣に取り組めば成功は自信となり、例え失敗しても経験として残ります。自ら学び、行動することは必ず自己成長に繋がります。自身の考えや行動が人に影響を与えることもあり、また逆に他者から影響を与えられることもあります。足利JCには互いに信頼し、自らを高められる仲間がいます。自己成長の為、地域発展の為にも失敗を恐れず、仲間と一丸となって、足利JCの新たな歴史を紡いで参ります。

足利JCの60年を越える永い歴史の中で、同じ時代に足利JCの門を叩き、活動を共にする仲間との出会いや活動する日々は、私の「一生の宝物」です。だからこそ、中途半端ではなく、「英知・勇気・情熱」を結集し、本気で活動に取り組み、自信を持って足利JCを発信していきたいと思います。メンバー同士、お互いを支え合い、助け合うことで絆を深め、一人ひとりが当事者として与えられた役割に対し真摯に向き合い、同じ志のもと一致団結し、「JAYCEE」として誇りを持ち前進して参りましょう。

「平成」という時代が終りを告げ、新たな時代が始まる2019年度。足利JCも未来に向けて新たな一歩を踏み出します。青年会議所の「創始の精神」を胸に刻み、愛する地域の為、家族の為、「真に豊かな足利」の実現という目標に向けて、足利の未来を想い描き、メンバー一丸となり、一歩ずつ、実直に、一年間全力で邁進して参ります。