理事長所信

2021年度 一般社団法人 足利青年会議所 理事長 小林友和

 足利市は、日本遺産に指定された日本最古の大学「史跡足利学校」や、鎌倉時代からの足利氏ゆかりの「国宝鑁阿寺」、織物産業においては「足利銘仙」など、古くから論語をはじめとした学問と文化の発信地として歴史を重ねて参りました。このように学問・文化・産業に恵まれた足利の地で、私たち一般社団法人足利青年会議所(以下、足利JC)は、1958年に栃木県内で最初の青年会議所として発足しました。そして60年以上に渡り「明るい豊かな社会」を実現すべく、活動しております。
 しかし、現在のJC活動を取り巻く環境は一変しており、私たちにとってのJC活動が、生活の一部であり、日常でもありましたが、新型コロナウィルス感染拡大により、仕事や家庭生活に大きな影響をもたらしております。JC活動の肝である事業が相次いで中止や延期を余儀なくされ、会議においてはITを活用したリモート会議が中心となっており、三密対策を講じるようになっております。新型コロナウィルス対策として国からは、「新しい生活様式」が提唱され、すでに実践をしている方も多いのではないでしょうか。足利JCとしても「新しい生活様式」を実践しながらも少しずつですが、正しい知識を学び、日常を取り戻していく事が必要であると考えております。
 その日常を取り戻すには、足利JCメンバー一丸前となり現実と向き合い、知恵を絞り、変化への「挑戦」をしていかなければなりません。さらには、足利JCらしさを求め、「まち」づくりや、「ひと」づくり、運営について「新しい足利JC活動様式」を構築していく事が必要です。そうすることで、課題に直面した時、乗り越える力が身に付き、さらには将来の災害や疫病等の危機管理に対応でき、足利JCの未来を担う後輩にも繋げられるものとなります。
 私たちのJC活動は、一人ひとりの人生の「ドラマ」であると思います。その「ドラマ」を輝かせる為に、「ひと」と「まち」があります。私たちは、地域に新たな可能性を生み出し、地域が抱える問題と正面から向き合い、真摯に解決へと取り組むことが求められ、今まで以上に、独自性を見出し地域に根差した活動をしなければなりません。困難な「ドラマ」であるほど、輝きも一段と大きくなると考えております。
「ひと」と「まち」が輝くことで、活気ある足利が実現できるものと信じて、力を合わせ新たな時代を切り拓いてまいります。
 

【輝けるひとづくり】

 私たちは、一人の「ひと」を中心として、家族、会社、足利JC、育成会、PTA等、さまざまな役割が存在しております。その役割の中で、価値ある存在になる事は、人生において大切な事だと考えております。
 しかし、近年のJC活動は、社会や家庭生活の変化によりJC活動に時間を割く事が困難な時代にもなっております。その理由として、JC活動の価値に気づいていないとも考えられます。
 私たちは、「ひと」という個人の集団により活動しております。その「ひと」個人一人ひとりが、真に自立をし、周りの人にとって輝きを放つ価値ある存在になる必要があると思います。自分自身が輝かなければ、周りの係る人たちに信頼・共感を得ることができないと感じております。足利JCの学び舎として活動に理解が得られるよう、会社や家庭の役割において、メンバー自身が輝ける研修・交流の機会を作りたいと考えております。

 

【広い視野でまちづくり】

 私たち足利JCは、真に豊かな足利を実現する為に、活動しております。真に豊かな足利とはどんな「まち」でしょうか。私の考える「まち」は、人々が笑顔と、足利を愛する人で溢れる「まち」だと思います。
 しかし、私たちの「まち」では、少子高齢化が進み、また新型コロナウィルスの感染拡大によりまちの人々の笑顔や動きが減少し、それに伴い「まち」の活気が衰退するなど様々な課題が山積しています。課題解決に取り組む上で、俯瞰視点で考え、私たちの「まち」に愛着を持ち、見つめなおさなければならない時がきております。
 そこで、私たちのJC活動を効果的に推し進めるために、同じ地域で活動している団体と協働し、事業構築をしてまいります。足利JCが長きにわたり培ってきたまちづくりの経験を基に、愛する私たちの「まち」足利の魅力を学び、新たな手法で魅力を発信し、地域愛を育む事業を実施したいと考えております。

 

【ITを駆使して幅広い運営】

 組織運営の舵取りを担うのが事務局であり、足利JCの活動に大きく影響すると考えております。事務局の活動は、会議等設営だけでなく、各委員会と連携を密にし、会員メンバー間のより強固な信頼関係を構築し、会員間の連絡調整機能を果たし、組織全体を見渡しながら地域に求められる活動を行うための計画の精度を上げる必要があります。
 また、地域になくてはならない団体として、私たち足利JCの活動をこれまで以上に地域で展開していくには、市民からの認知と運動参画が必要不可欠です。そのためには、ITを活用し、現代に合った事業広報活動も担う必要があると考えております。私たちの活動は、市民はもちろん、入会を検討している方、他LOMのメンバー、他団体等、様々な方が期待をし、注目されております。私たちの日々の活動を発信し続け、真に地域に期待される存在にならなければならないと考えております。

 

【全員で会員拡大】

 青年会議所で過ごす40歳までの限られた時間は、会員同士が一生涯の友に出会う最良の時間です。私たちは、様々な理由で足利JCに入会し、同じ目的に向かい切磋琢磨し、多くの仲間たちに出会うことができました。この出会い、存在こそが、青年会議所の最も魅力的な事であり、この出会いを増やしていく事が組織の成長・発展へと繋がります。そして、足利の未来を担う若者に成長する機会を提供し、同じ目的に向かい共に活動する仲間を増やすことは、必然といえます。私たちは仲間が増える素晴らしさを知っています。
 会員拡大は、毎年永年的に入会者が増加することが理想です。今一度組織全体の課題として取り組み、過去の活動に囚われることなく、持続的に会員拡大を行える仕組みを構築し、一人でも多くの青年と出会えるよう、自由な発想にて、活動してまいります。

 

【結びに】

 私が、「JCやって良かった」と思ったのは、両毛地域青年会議所協議会での出向委員長を経験し、やり遂げた時でした。私なりに「挑戦」した結果、多くの仲間と出会い、各地青年会議所の運営方法や、メンバーの価値観を学ぶ事になり、足利JCに持ち帰る事ができたと考えております。まさに青年会議所ならではの経験ではないでしょうか。その「挑戦」ができる舞台は、長年にわたり先輩方が紡いでくれたものでもあります。これからの若き世代に引き継いでいかなければなりません。だからこそ、私たちは、先輩方への思いに感謝し、JC活動に真剣に向き合わなければなりません。
 そして2021年度は、公益財団法人日本青年会議所による第70回全国大会とちぎ宇都宮大会が開催されます。栃木県内各地青年会議所や、公益社団法人日本青年会議所関東地区栃木ブロック協議会とも足並みを揃え、足利JCとしてできる限り最大限の協力体制を整えて、全国大会に望みたいと考えております。
 JC活動は、楽しいことばかりではありません。数々の困難な「ドラマ」を経験し、その先には、成長している自分に気づく事ができます。この一年間は、自己ベストを目指して、一人ひとりが責任と誇りをもって、愛する足利の為に、全力で取り組んでまいります。

 

2021年度 基本方針

  1. 輝きを持てる研修交流事業の実施
  2. 地域愛を育む魅力発信事業の実施
  3. 多くの人に足利JC活動情報発信の実施
  4.  全会員メンバーによる自由な発想による会員拡大の実施
  5. 全国大会宇都宮大会への協力及び出向者への支援の実施