理事長所信(2014年度)

2014年度 社団法人 足利青年会議所 理事長 安藤 肇

一般社団法人足利青年会議所は今年で設立より57年目を迎えることとなりました。今日までご理解とご支援を戴きました全ての皆様に深く感謝申し上げます。

足利青年会議所は、20才~40才までの青年で構成され、「明るい豊かなまちづくり」を目標に奉仕・修練・友情の3信条の基、足利で活動する団体であります。

自分たちのまち足利をもっと良くする事業の企画立案から実施まで全てを行うことにより、得られる社会や会社で使える実践的なノウハウ、人との出会いや繋がり、また研修で習得できる知識等、次世代のリーダーに必要なスキルを習得できる機会が多く存在します。

40才までしかできない青年会議所活動を、共に学び、共に行動し、私たちの住む足利を笑顔あふれる素晴らしいまちになるよう一緒に活動しませんか。

どんなことでも笑顔でとにかくやってみよう

創立55周年を迎えた一般社団法人足利青年会議所(以下、足利JCと省略致します)は、現状の様々な問題点を打開すべく次のステージに向けて進んでいきます。これまで多くの諸先輩方が、この足利に誇りを持ち、足利JCの歴史と伝統を守り、地域の発展に貢献して参りました。現在責任世代の青年として足利市に生きる私達は、先輩方から受け継いだ精神と足利JCの歴史と伝統を、時代の変化に対応しながら青年らしく活動し、決して絶やす事なく未来に繋げていかなければなりません。

日本全体を見渡せば、東日本大震災からの復興、政権交代、尖閣諸島・竹島・北方の領土問題など、どれもが国民一人ひとりへの問題提起であり、多様な意識改革が必要になってくると考えます。そこでまずは我々青年が自分を信じ、笑顔で前を向いて進んでいかなければなりません。人は笑顔でいれば元気になります、平和な環境下にいる時、こころが豊かな時、自ら挑戦をしている時、必ず笑顔になっているはずです。常に笑顔でいることにより柔軟な意識改革に繋がり、大きく飛躍することが出来ると思います。だからこそ私達足利JCメンバーは、「真に豊かな足利」の実現に向けて多くの仲間を集い、地域をどのように創造し設計をするかを今一度考え、英知と勇気と情熱を持って笑顔で一致団結し、様々な困難に笑顔で立ち向かい最善を尽す姿を多くの人に伝える事が必要ではないでしょうか。この地域が抱えている問題を身近に感じ、自分にできる事は何かを考え行動・発信できる足利JCを創りあげたいと思います。

【これまで、そしてこれからの仲間】

青年会議所の永遠の継続事業と言えば会員拡大ではないでしょうか。一口に会員拡大と言っても十数年前の100人近いメンバーがいた時代と、30数人しかいない今では、その方法も大きく変わってきております。今の時代、質とか量かではなく如何に多くの人たちに足利JCの活動や運動を知って共感してもらい、仲間として一緒に活動をしてみたいと思って頂けるか必要です。この一連の動作をすることがこれからの「会員拡大」だと思います。

また、青年会議所運動に最も理解があり、現役会員の良き理解者、また良き協力者でもある先輩方との協力関係を再構築し、「会員拡大」と言う不変のテーマを通して先輩方との交流や情報の交換を行い、その活動を通じて改めて生涯のお付き合いをさせて頂きたいと思います。その為には、諸先輩方と現役メンバーが一緒になって、創立60周年に向けてこれからの足利JCの未来を考えていける場所を創りたいと思います。

【世界の平和を願い、笑顔を創る】

世界中の人達が、常に相手の事を考え、行動したならば、世界中の人達が、毎日笑顔で暮らせていたならば、世界中の人達が、訳隔てなく人に手を差し伸べることが出来たならば、必ず世界は平和になると思います。その一歩として、私達足利JCのメンバー一人ひとりがお互いを理解し、協力し合える一つの仲間になること、即ち各委員会メンバーが一つになり、そして足利JCが一つになることが必要であります。そこで本年度は、親睦・交流事業を積極的に取り入れ、会議の場だけでは見ることの無い、様々な仲間の一面を見つける事により、新たに互いの理解を深めていけるような活動をしていきたいと思います。

そしてメンバー全員が笑顔で互いの事を思いやる事が出来たなら、地域にその輪を広げ、様々な関係諸団体と共に協力し、地域を笑顔で豊かな心を育むことのできるような空間を創ることにより、微かな一歩ではあるかも知れませんが、足利市に貢献していきたいと思います。

【チャンスの掴み方】

折角、青年会議所に入会したのならば、様々な経験をし、学び成長して頂きたい。折角、青年会議所に入会したのならば、沢山の仲間を作って卒業して頂きたい。折角、青年会議所に入会したのならば、様々な場所や地域で活躍できる人材になって頂きたい。経験こそ人生の財産であります。だからこそ、私達青年は自らの足で前に進み、困難に立ち向かい、未来を創造し、自分たちの力で「真に豊かな足利」を創りあげて行かなくてはならないと思います。その為に、LOMとしての研修事業だけではなく、(公社)栃木ブロック協議会や両毛地域青年会議所協議会等、関係諸団体などの事業に積極的に参加する場を創り、自己修練と交流のチャンスをより多くのメンバーに、自らの手で掴んで頂きたいと思います。

【縁の下の力持ち】

JC活動で欠かせない事は、年間を通じて責任の所在を自らが役割を明確に理解し、責任を持ってやり遂げる事であります。同様に事務局としては理事会、役員会、委員会、各出向等、LOM全体を見渡し、有益、無益に関らず平等な視点から素早く情報の発信を行うことにあります。事務局は昔から青年会議所では縁の下の力持ちと称されることがありますが、LOM内の垣根を取り払い、事務局にしか出来ない各事業の動きを楽しく発信していきたいと思います。

【継続事業の在り方】

足利JCには、長年続いてきた足利文化財パトロール隊と足利尊氏公マラソン大会の2つの継続事業があります。継続してきたからこそ、多くの市民・関係諸団体からまちづくり団体として大きな信頼と評価を得られて来たと思います。しかし、設立当初からの目的は変わらずとも、現在の環境が大きく変わってきました。今までの事業形態を継続するのではなく、今一度、この2つの継続事業の在り方を思い切った角度から見直し、再度考えなければならない時期にきました。今後の事業の在り方を関係諸団体と検討し、まちづくり団体として今の足利JCに出来る最善の体制を創りたいと思います。

【さいごに】

私の尊敬する小説家の開高健氏の著書に、この様な一文があります。

  • 1時間 幸せになりたいなら、酒を飲みなさい。
  • 3日間 幸せになりたいなら、結婚しなさい。
  • 1週間 幸せになりたいなら、牛を飼いなさい。
  • 一生  幸せになりたいなら、釣りをしなさい。

私自身、釣りを趣味の一つとしていますので、この文言を初めて知った時に、嬉しく思ったことを覚えております。釣りには、楽しみ、喜び、悲しみ、怒りなど様々な要素が詰まっております。しかし、足利JCに入会し、様々な経験をし、自身が成長するにつれ、何か今一つ足りない事があるように思えてきました。それは、友であり、仲間であります。青年会議所は、毎年度委員会メンバーが変わり、40歳を迎えた仲間が卒業していきます。この様な環境の中、本当に大切にしなければいけないことを学びました。決して戻る事の無い仲間との時間、同じ想いで笑い合える仲間との大切な時間は二度と戻らないということです。私は“一生の仲間を欲しいなら、青年会議所に入り最善を尽しなさい。”こんな想いを私の周りにいる多くの人に伝えていきたいと思います。一年間常に笑顔で前を向き頑張ってまいります。

2014年度 基本方針

  1. 創立60周年に必要とされる会員数を想定して拡大方法を計画します。そして計画に沿って拡大活動が実行できているかその都度確認しながら、一つ一つを確実に実践していく。
  2. 会員どうしのつながりを重視し、足利JC全体が一つになるような親睦・交流事業を開催し、そこから一生涯の仲間を創りだす。
  3. 人生の財産である経験を自らの意思で自己成長のチャンスと思い、掴みに行ける環境と機会を提供する。
  4. LOM内の垣根を取り払い素早い情報発信を心掛け、会員全員が笑顔になれる運営を行う。
  5. 歴史のある継続事業を思い切った角度から見直し、足利JCが頼る側から、頼られる側へと更に進化出来るよう踏みだす。