各所信一覧

■組織改革推進委員会 委員長 新井俊吾

1. 委員長基本方針

諸先輩方から受け継がれてきた社団法人足利青年会議所(以下足利JCと省略します)の歴史や伝統と組織は、それぞれの時代に相応した理念の下で、さまざまな活動を通して多くの青年が足利JCという学び舎で友情を深め、自らを奮い立たせて学び、「明るい豊かな社会」実現の為に協力し支え合ってきました。

経済状況や少子高齢化といった社会問題の影響は、足利JCという組織に於いても少なからず影響してきており、活動する会員を取り巻く環境は、決して楽観視できるものではありません。会員一人ひとりに掛かる役割や責任が増大する中、足利JCという組織はこれまでの手段や方法に捉われることなく、組織として活動する上での問題点を活発に意見交換し、現状と未来を見据えて、円滑に生き生きと活動できる組織の環境づくりを推進していかなければなりません。

そこで本年度、組織改革推進委員会では、会員の意識と情報の共有がスムーズに行われるような効果的な組織運営によって、会員同士の結束が高められるよう検討し推進して参ります。また、気持ちを新たに会員一人ひとりがJAYCEE(青年会議所会員)として切磋琢磨しながら、心得・規律・熱意を学び、意識の向上を目指す研修を行いたいと思います。そして、足利JCの事業や活動が今まで以上に周知されるよう、これまでの広報としての活動とは別に新たな情報発信ツールを活用し、足利JC会員のみならず地域社会や志を同じくする者に対して、興味や関心を持って頂けるよう内外部に発信していきたいと思います。

足利JC会員一人ひとりが属する組織の中で、明るく前向きにJC活動に取り組めるような組織環境を目指し、研修や勉強会を通して意識の改革と情報の共有を以って、これからの組織運営がより良いものとなるよう推し進めて参ります。そして、広報活動を通して足利JCの魅力を多くの方に知って頂ける様、最善を尽くして参ります。

■響鳴魅力委員会 委員長 駒林裕康

1. 委員長基本方針

何かを得たいと感じ、主体的に社団法人足利青年会議所(以下足利JCと略します)の門を叩いた我々が、一体足利JCから何を得ているのでしょうか。同じ時代に生まれ、同じ地域を中心に経済活動を行う青年(個)が、同じ理想を掲げる団体(組織)にただ単に入会し自ら行動することがなければ、おそらく得られるものは多くはないと思います。しかし、能動的に行動することや多くの「ひと」との出会いでその個性に触れお互い響き合い、その共鳴が大きければ大きいほど学びと成長を促進するのではないでしょうか。

そこで、当委員会では会員の様々な個性が発揮でき、お互いの独自性を感じ認め合い「仲間っていいな」と思える事業を行います。また地域を支える青年経済人として輝きを増すために、足利JCの財産である、それぞれの時代で同じ志を持って活動した経験豊富な諸先輩方との交流や、「足利の活性の為に」と志を同じくする諸団体との協働事業を行っていきたいと思います。先駆者たちや諸団体に触れ、また青年として足利JCとしての「響き」を感じてもらい、『域』を越えて互いに『響鳴』し合うことで多くの気づきと学びを得たいと思います。そして、学び舎である足利JCに相応しい研修事業を通した『出会い』から、企業に還元できる事やリーダーとして持つべき心を学び青年経済人としての『魅力』が高まれば、自身の大きな成長と地域社会の発展に寄与できるものと感じております。

歴史ある足利JCに携わる様々な出会いを自ら率先して求め、出会いから多くのことを学び青年経済人として魅力を増せば、「組織」の魅力向上にも繋がり足利JC発展への一助になると確信します。「個」と「個」で切磋琢磨しながらも「つながり」を意識し、失敗を恐れず型にはまらず果敢に挑み、何より我々が目一杯楽しみながら響鳴し合う委員会活動を行っていきたいと思います。

■洗心共育委員会 委員長 源田俊道

1. 委員長基本方針

現代において私達を取り巻く環境は、経済の発展によって実質的に便利な生活を営むことができるようになりましたが、その反面、お互いに支え合い共生する心が乏しくなったように思います。また、忙しい日々の中で、自分の行動や歩んだ道を振り返り、自身を見つめ直す機会を持つ事が困難だと思われます。

そのような中、社団法人足利青年会議所(以下、足利JCと省略いたします)は、2008年に創立50周年を迎え、「心の豊かさを市民が実感できるまちを築き上げる」という中期ビジョンを策定し、さまざまな角度から地域に笑顔溢れる事業に取り組んでまいりました。

まもなく創立55周年を迎えるにあたり、洗心共育委員会では、三つの柱を掲げ事業を展開します。

一つ目の柱は、子どもと大人、地域と足利JCが「豊かな心」を共に育む事業を行ってまいります。「豊かな心」とは、生きることに喜び、美しいものに感動し、明るく前向きに生きようとする心です。

それらの心が乏しい時代の中で、子ども達の豊かな心を育む活動を行っている団体が、私達の地域には数多くあります。それらの団体の活動目的を互いに広く紹介し合い、そこに参加した子どもから大人までが共に体験することによって、「豊かな心」が今よりも一層育めると思います。

二つ目の柱は、「人として歩むべき正しい道」を学ぶ事業を行います。私達が日頃、時間に追われ、当たり前のように過ごしている生活の中で、一歩立ち止まり、自分を見つめ直すことは容易ではありません。しかし、自分の心と向かい合い、自分の歩むべき道を正すことはとても大切です。そのような事業の中で、自分にとっての「正しい道」を学び得た我々が、地域や家庭の中で接する人に、「正しい道」を共有することでそれが波及し、正しい道を歩むべき心を兼ね備えた人々が地域へと広がっていきます。

三つ目の柱は、中期ビジョンのもとで行われた過去の事業と本年度事業を合わせて検証し報告致します。地域から求められているものとは何か、今後足利JCが地域や諸団体と協働できることは何かを提案していきたいと思います。

以上のように、我々は一年を通して「豊かな心」を育む事業を展開致します。それによって、子どもと大人が心の豊かさを実感できるようになります。また、私達の行動によって「正しい道」が人から人へ、家庭から地域へ波及することでしょう。その結果「心の豊かさを市民が実感できるまち」が築きあげられると確信致します。

■第35回足利尊氏公マラソン大会実行委員会 出向者代表 小島淳志

1. 出向者代表所信

社団法人足利青年会議所(以下 足利JC)が足利のまちを『活気溢れる元気なまち』にしたいと思いを込めて発足した足利尊氏公マラソン大会(以下 大会)も、歴史と共に回数を重ね、今年で35回目を迎える事となりました。長い歴史の中で、成長を止める事なく足利の秋の恒例スポーツイベントとして市民の認知度を高める事が出来たのも、ひとえに足利JCの諸先輩方並びに行政、関係諸団体、ボランティアの方々の多大なるご尽力の賜物と思われます。

前大会においては東日本大震災に見舞われ、当初は大会開催自体も危ぶまれましたが、東北地方の復興を祈願したチャリティマラソン大会として趣向を変えての開催に、足利市民・市外の多くの皆様の賛同を頂き、参加ランナーが4800名を超える大会となりました。

今大会は、本来の『まちづくり』の原点に立ち、『多くの市民が集まる活気溢れるマラソン大会』を目指したいと思います。ここ数年、高齢者でも気軽に楽しめるスポーツとしてマラソンブームが定着しておりますが、子どもの参加率が若干少ない状況にあります。そこで若年層の方々に対してより一層PRしていくことによって幅広い年齢層の参加を実現させたいと思います。また、各イベントにおいても来場者の皆様が楽しんで参加していただける環境を整備し提供することによって、たくさんの笑顔に満ちた活気溢れるマラソン大会をつくりあげることが出来ると思います。ひいてはこのような活動が、マラソン大会及び足利の発展に繋がっていくものと考えております。そして、大会運営に足利JC出向者の立場で参加する事によって、『まちづくり』に貢献し、さらには、さまざまな人との出会い、苦難との遭遇、新たな可能性の発見を経て、個々の能力アップに多大なる影響を与えてくれると確信しております。

このように大会に携わる事によって得るものが大きい反面、足利JC会員数の減少に伴い、専門的な知識が必要とされる作業の引き継ぎ、または個人に掛かる作業量の負担が、深刻な問題となっております。このような問題の打開策として、数年に渡って行政・関係諸団体への分業化作業が進行しておりますが、更なる作業内容の明確化及び細分化を推し進め、また一般ボランティアや各団体の参加を一層アピールし、市民の方々にも“自らの手で大会をつくりあげる喜び”を知っていただけるよう『まち全体でつくりあげる大会』を目指し、邁進していきたいと思います。同様に出向者一同も、大会の将来を見据え、持続的発展をしていけるよう、行政・関係諸団体・市民とhand-in-handの精神で取り組んで行きたいと思いますので、JCメンバーの皆様のご理解、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

2. 運動方針

(1)参加ランナーや来場者皆様が笑顔になる、記憶に残る大会を目指す。
(2)市民全員でつくりあげるマラソン大会を目指す。

3. 事業案

(1)参加ランナーや来場者皆様の思い出となるイベントの企画・演出の検討
(2)大会運営の分業化作業の推進及び検討
(3)第35回足利尊氏公マラソン大会への積極的な支援

■足利文化財パトロール隊 出向者代表 村松慎太郎

1. 出向者代表所信

足利文化財パトロール隊(以下 P隊)は、35年間、様々な行動日から郷土愛を育むべく足利の文化財や歴史、自然を隊員の子どもたちに伝えてきました。それは、当事業の主管である(社)足利青年会議所(以下 足利JC)から出向されてきた諸先輩方々と、隊員を経て特別隊員となった方たちとの協働による青少年育成の歴史の積み重ねによるものです。

そして近年では、2010年に発足いたしましたP隊友の会からの支援も加わり、P隊は新たなる一歩を踏み出しました。このP隊友の会発足により、2011年度からは多くの経験をされてきた先輩方のノウハウを現在のP隊に取り入れることが可能となり、より精度の高い行動日を企画することが出来るようになりました。

しかしながらP隊の性質上、年11回ある行動日は全て日曜日ということもあり、他の事業や諸事情により指導者としての人員は思うように集まらず、安全面への十分な配慮をしつつ、隊員たちに行動日での学びを余すことなく伝えていくことが難しくなっているように思われます。そのような状況では、隊員達に学んでもらいたい「文化財を通して郷土愛を育む」事や、「学校や学年を超えた人間形成」を十分に育んでいけないのではないかと感じております。

これからも隊員たちに足利の文化財と歴史を学んでもらい、足利の自然をその足で踏みしめ、友情を深め合えるようなP隊として持続していくためには、各関係者同士のつながり、そして隊員たちとのつながりを波及していき、次もまた逢いたい、共に行動したい、と思う気持ちを今まで以上に育んでいくことが、P隊を生みだした足利JCの責務なのではないでしょうか。

そこで本年度は、P隊としての行動日を中心的に運営していくことは基より、P隊友の会や特別隊員、隊員を卒業したジュニアリーダーとの親睦を深めながら、運営する側と足利JCとのつながりも深めていきたいと思います。そのつながりは、行動日を通じて世代を超えた友として友情を育んで行くことでもあり、P隊への「関心」や「思い」となって、持続的に発展できる団体になれると考えます。そのためには、足利の歴史や文化、自然を通して「楽しく学べる行動日」を企画し、その経験や思い出を作っていくことで、今度は成長した隊員たちから、次に入隊してくる隊員たちに伝えていけるようなつながりにしていきたいと思います。

P隊のあり方を足元から見つめ直していかなければいけない今、足利JCメンバーの皆様にも次世代を担う隊員の子どもたちと触れ合うことのできるP隊の扉は常に開かれておりますので、是非とも行動日への積極的な参加をお願い致しますと共に、出向者一同、一年間邁進していきたいと思います。

2. 運動方針

(1)足利の自然と文化財と歴史、またそれに付随することを通して郷土愛を育む。
(2)行動日を通じて隊員とスタッフとの友情を育む。
(3)持続的に発展するために各関係者の方々との連携と親睦を育む。

3. 事業案

(1)年11回の行動日の企画及び運営
(2)隊員及びスタッフとの連帯感・親近感を持った班行動
(3)つながりを育む親睦会の開催