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2015年度 社団法人 足利青年会議所 理事長 源田 俊道 足利青年会議所は1958年に発足して以来、今年で58年目を迎えることとなりました。今日まで青年会議所運動にご理解とご支援を賜りました全ての皆様に深甚より感謝申し上げます。 足利青年会議所は、20歳~40歳までの青年で構成され、「明るい豊かなまちづくり」を目的として奉仕・修練・友情の3信条の基、足利で活動する団体であります。 私たちのまち足利を、真に豊かなまちにするべく事業の企画立案から実施まで全てを行うことにより、地域や会社で使える実践的なノウハウが得られ、人との多くの出会いから一生の仲間が生まれ、また研修を通して習得できる知識等、次世代のリーダーに必要なスキルを習得出来るチャンスが多く存在します。 40歳までしかできない青年会議所活動を、共に学び、共に行動し、私たちの住む足利を次代に繋げるべく素晴らしいまちになるよう一緒に活動しませんか。 |
「真のともしび」を心に燈し、一隅を照らそう
豊かな自然に恵まれ、日本最古の教育文化と連綿と続く歴史の深さから、東の小京都とも称されるまち足利。一般社団法人足利青年会議所(以下、足利JCと省略いたします)は、1958年、このまちで産声をあげました。それは紛れもなく「明るい豊かな社会」の実現に向けた第一歩であり、若き力が結集し、磨きこまれた「英知」と、どんな困難にも立ち向かう「勇気と情熱」が注がれ、半世紀以上にわたり地域とともに歩んで参りました。今日まで、人と文化が融合しながらまちが栄え、活気あふれ、豊かな暮らしが営まれてきたのも、多くの先人達がこのまちを真剣に考え、自らが創るという使命感と、次代に引き継ぐ責任感があったからではないでしょうか。
今、地域社会を広く見渡すと、人々を取り巻く環境は大きく変化しています。高度情報化社会の中で、様々な情報が誰でも容易に得られる時代になりました。世の中には、「答えが一つではない問題」が多くある中で、本質を見極めながら、自ら考え、築き上げていくという本当の意味での「生きる力」が必要であるにも関わらず、与えられた答えを表面で判断してしまうなど、その力が薄れているように感じます。また、家庭や地域の中で、人と人との交わりや、心が触れ合う機会が少なくなり、地域の連携や他人との協調性、相手を思いやる心やもてなす心など、人として育むべき豊かな心が満たされにくい社会のように感じます。その様な状況で、本当の豊かさは得られるのでしょうか。
今の時代に生き、まちの未来を考え行動する私たちJAYCEEは、『今、我々には何ができるのか』、『このまちに何が必要で何を求められているのか』、『このまちの未来はどうあるべきか』を真剣に考え、地域社会の中で足利JCが果たすべき役割を認識し、「地域の縁の下の力持ち」であるべきだと考えます。「明るい豊かな社会」を実現すべく、先輩方の意志を受け継ぎながらも、刻一刻と変化する社会に対応し、次代に引き継ぐことが大切ではないでしょうか。地域と共に歩み、共に栄え、まちを思う意識を多くの人と共有する中で、このまちの未来を誰よりも思う足利JCとして、未来像をしっかりと掲げ、様々な形で伝え継承していくことが必要なのではないでしょうか。
今、この時を生かされている私たちは、必ず成すべき使命があるからこそ、そこに生きる意味があります。過去の全ての存在によって生かされ、今が未来を生かしていきます。その今を成すのが責任世代の私たちであるならば、このまちの未来を担う子ども達の幸せは、私たち一人ひとりにかかっています。
我々は、「真のともしび」を心に燈し、務めを自覚し、歩み続けなければなりません。
『JAYCEEの燈火を胸に~地域は人が創り出す~』
私たちは、様々な理由でJCに入会し、目的を持ち活動しています。少なくともJCに入会する事が目的ではなく、入会し、様々な事を経験する中で、何を学び、どのように自分の人生や地域社会に活かしていくのかを考えるでしょう。同時に、家庭内においては家族の幸せを願い、地域内においては社会の恒久的平和を誰もが求めるでしょう。
このまちを形成するのが人であり、家庭であり、企業であるならば、誰かが築き上げてくれるものではありません。今、この時を生かされている私たちが、自ら行動し築き上げなければなりません。そして、JCは「地域のリーダーを育てる場所」でなくてはなりません。平等に与えられた時間の中で、私たちはJC活動を行っています。様々な事業に対し、何事も真摯に取り組みながら自己研鑽し、生きる力を養いながら多くを学び、「真に豊かな足利」を築き上げる「人」を育てて参ります。
『子ども達の未来を照らす~豊かな心を育もう~』
「子は国の宝である」と昔から言いますが、子ども達を取り巻く環境はどうでしょうか。
メディアを通じては、目を覆いたくなるような痛ましい事件が毎日のように報道されています。さらには、少子高齢時代の中で、様々な問題からコミュニティは崩壊し、新たな形を模索しつつも、地域全体で子ども達を育てようという姿が少しずつ薄れているように思います。
足利JCは、創立55周年にあたり、「市民と共に、自身も周りも豊かな心になれる事業に取組む」、「市民と共に、まちづくり運動を展開し意識が向上できる事業に取組む」という中期ビジョンを掲げました。私たちが地域の未来を考えた時、その主役を担うのは間違いなく子ども達です。JCの運動は、常に子ども達の幸福な姿が思い描かれ、子ども達に何を残せるか、何が必要かを考えなければなりません。大人がこのまちで子どもを育てたいと思える様、子どもがこのまちを愛し、このまちを誇りに思える様、未来に、子ども達が輝く姿を思い描きながら、私たちは過去から今を受け継ぎ、次代を担う子ども達の為に活動して参ります。
『真に豊かな燈火を~思いやり、もてなしの心~』
日本は戦後から間もなく70年を迎え、経済的、物質的な豊かさが得られ、「暮らしの豊かさ」という点からみると、平和に満たされた時代を迎えられたと言えるでしょう。しかし同時に、共同体的な暮らしは急速に崩れ、「幸せ」とは逆の、様々な心理的、社会的問題がいたるところに滲み出ており、多くの問題点が表面化してきました。今のままでは、形を変えながら今後も様々な問題が出続けるでしょう。そのような不整合をいつまでも続けるわけにはいきません。
私たちは、人と人との関係が希薄化した時代だからこそ、相手を思いやり、お互いをもてなす心を養う必要があるのではないでしょうか。支え合い、協力し、協働の中から、心の交流を持つことで、支え合って生きているという意識が深まるでしょう。その意識が高まれば、家庭や地域社会に豊かな心が満ちあふれ、「真の豊かさ」が得られるでしょう。だからこそ積極的に人と人との交流を行って参ります。
『次代を見据えた会員拡大~多くの燈火が地域を広く照らす~』
人と人とを結ぶものが「心」であるならば、行動に移すための「肉体」が必要です。我々メンバーは青年会議所の肉体です。JCの魅力をもって行動した時、その燈火は多くの人にも燈され、さらに地域を明るく照らします。
今までも様々な手法で、会員拡大に取り組んで参りました。会員拡大で大切ことは、誰かに頼るのではなく、メンバーそれぞれが足利JCの魅力を掲げる燈火となり、輝きを放つことです。また、JC運動の最大の理解者であり、現役会員の心の支えでもある先輩方をはじめ、関係各位との情報交換を密にとりながら、次代を見据えた会員拡大活動を行う必要があります。そして、その青年期の活動を通じて育まれた仲間は、生涯の友であり、一生の宝です。人生の形成は30代が最も大切であり、本当に幸福な人生を送るためにも、一人でも多くの仲間と支え合い、共に地域を照らすことが「真の豊かなまち」への道標になります。「会員拡大」の重要性を全メンバーで共有し、60周年を多くのメンバーで創り上げるべく、一丸となって取り組んで参ります。
『組織の大黒柱~思いやりの油を注ぎ~』
一本の芯で燈す明かりは、少しの風や波で消えてしまいます。いくつもの芯を束ね、お互いを支える太い芯に燈った明かりは力強く輝きます。そして、いつまでも明るく照らし続ける為には、少しずつ新しい油を注がなければなりません。
組織の円滑な運営には、会の中心的役割になる大黒柱が必要であり、心の明かりを燈し続ける油が必要です。時には芯を整えること、即ち情報を共有化することで、全メンバーが足利JCの姿として活動出来るようになります。心の繋がりが希薄になりがちな時代だからこそ、思いやりの心を持った会の運営が大切です。また、「真に豊かなまち」を築くために活動する足利JCを、多くの市民に知って頂くための情報発信を積極的に行い、効果的な広報活動を行う必要があります。メンバーが活動し易い環境をつくり、メンバーの心の拠り所となるような組織運営を行って参ります。
『成すべきことを自覚し、一所懸命に取り組もう』
『志定まれば気益々盛んなり』これは吉田松陰の言葉です。自らの志が定まれば、あとはその実現に向けて全力を尽くすのみです。自分が成すべきは何かをしっかりと定めることが先ず大切です。それは、地域の中でJCが成すべきこと、JCの中でメンバーが成すべきこと、組織、個人、様々なことに相通じます。
足利JCの現状は、会員数減少などから、入会歴問わず多くのメンバーが、様々な役割を担い活動しています。その様な中で大切なことは、自分の役割を認識することで、成すべきことが見え、責務を全うすることで、どのような役割も全て自分に必要な機会であると認識することです。個々の経験は、やがて組織の魅力に繋がり、次代を担うメンバーに引き継がれていくものだと考えます。また、そのような機会は出向を通しても得ることが出来ます。それぞれの役割で深く考えれば、考えたなりの智慧が生まれ、多くの集いに顔を出せば、それだけ友情と絆が生まれ、沢山の汗を流せば、汗した分だけ感動が生まれます。何事も懸命に取り組めば、必ず仲間が助けてくれます。何事にも勇気を持って挑戦いたします。
『おわりに』
「国宝とは何物ぞ、宝とは道心なり、道心ある人を名付けて国宝となす。一隅を照らす、これ即ち国宝なり。」
「悪事は己に迎え、好事は他に与え、己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり。」
この言葉は、日本仏教の一つ、天台宗を開かれた、伝教大師最澄が著された『山家学生式(さんげがくしょうしき)』の中の一文です。人々を幸せへ導くために「一隅を照らす国宝的人材」を養成するという願いを著述され、桓武天皇に提出されたものです。
自分が成すべきことを自覚し、それを努めようとする心を持つ人こそ、社会にとって、なくてはならない国宝的人材であるということです。尊い命を授かり、この世で生かされている私たちは、家庭や地域で自分の成すべきことをつとめる、「一隅を照らす人」でなければなりません。実践を通じて、共になくてはならない人となり、なくてはならない人を育まなければなりません。そのような「人」が集まれば、平和で明るい社会が実現するに違いありません。
メンバー全員が、足利JCとしての責任を持ち、このまちに生きる誇りを胸に、愛する家族や地域のため、仲間と共に歩み、社会を照らす燈火となって全力で行動して参ります。
2015年度 基本方針
- メンバー同士の理解を深め、尊重し合える環境をつくり、生きる力を養いながら多くを学び、「真に豊かな足利」を築き上げる「人」を育てる研修事業の実施
- 足利JCをはじめ、地域諸団体との協働も視野に入れた、子ども達を取り巻く環境を考えた事業と、次代を担う子どもたちの「豊かな心」を育む事業の実施
- 支え合い生きている意識を深め、人と人との交流を通じて「思いやりの心」、「おもてなしの心」の精神を育む事業の実施
- 創立60周年を多くのメンバーで創り上げるべく、次代を見据え、全メンバーで取り組む積極的且つ計画的な会員拡大活動の実施
- 様々な出向に対して、責任ある姿勢で参加し、そのメンバーに対する積極的な支援の実施
- メンバーの心の拠り所となる組織運営

